海がきこえる

海がきこえるを映画館で見てきた。

Xで、海がきこえるが上映すると流れてきたのは3月くらいだったと思う。ずっとうっすら見に行きたかったが、渋谷という利便の悪さもあり億劫でなかなか行けなかった。

今日は夜勤明けだった。調べてみたら上映は25日までだった。

明日も夜勤のため、見るなら今日しかなかった。眠気も強い。仮眠して、14時過ぎに起きるも眠い。最初見るつもりだった上映時間には間に合わない。眠い。布団で20分ごねて行くことにした。

雨だった。連日日が照っていたから、寒く感じる。

道中で映画チケットを買い、上映30分前に映画館についた。

暇だったから1階の(映画館は7階)UFOキャッチャーで1000円使ってナウシカに出てくる王蟲のブローチをとった。

 

海がきこえる、確か中学生くらいに1度テレビ放映があって見たことがある。嫌な女とその女に利用される男達の話だったことしか覚えていない。

大人たちの話のイメージで、面白さが全くわからなかった。

大人になった今、面白さがわかるのでは?という気持ちが明けの私を動かした。

思春期女子と、思春期男子の話だった。

自分が思春期を通って、子供から女になって、嫌な女は嫌なだけの女じゃなくなっていた。

見てて、ヤなやつ感はずっとあった。私だったら、友達にもならず、クラスの隅で嫌な女(リカコ)を見るだけ、近づきもしなかったろう。そして都合よく彼女に使われる、そんなありもしないifの世界を考える。

でもわかる。大人の勝手な都合に振り回され、知らん土地で好奇の目、高知弁でコミュニケーションも難しい…そりゃ捻くれるし拗らせるよ。女の人は、脳で考えて話せる時と、脳は通さず気持ちだけで口が勝手に動く時がある。頭ではそんなこと言ってもしょうがない、酷いこと言ってるてわかっているのに止められない。明らか自分が悪いのがわかっててもごめんと言えない。謝るどころか私の気持ちをわかってくれないってさらに起こってしまう、そんなこと思春期どころか最近だってしょっちゅうある。

彼女はそれをずっとやってるんだ。

男達はそれでも、彼女の弱さや可愛げを隙間に垣間見て惚れていく。男達を通して彼女がいかに魅力的なのかを知る。

家族や友人、異性、わかるわかると思うところが多すぎる映画だった。

凄く現実と近い映画だった。

最後、リカコと杜崎(思春期男の1人)の再会し、リカコは微笑みペコリと頭を下げる。あのシーンのためにこの映画があるんじゃないかと思った。鳥肌がたった。

そんな思春期を通り過ぎて再開する2人に時の流れをしっかり感じる。こんな表現あるんだなぁって思った。

 

年を取ると物語の見方がかわる

とはよく聞くが、それを初めて感じた映画だった。

見れてよかった。次見るのはまたいつになるだろうか。

 

ちなみに…だけど

劇中ずっと高知弁で物語が進んでく。

私はまぁまぁ全国旅行に行ってるんだが、高知弁が1番聞き取りにくいと思う(津軽弁等山の方で聞こえる方言は別だと思うが、街なかで聞く方言として)

周りに上記を伝えても、へぇ、って反応しか帰ってこないが、この映画を見てもらえたら少しは伝わるかしら。

 

映画館近くで1人酔っ払いながら投稿